長い間会社員として自動車関連の物流のお仕事をされてきた井上茂さん。縁あって陶芸という天職と出会い、独立されるまでに時間はかからなかったようです。
地元愛知は常滑で作陶されている井上さんは、大地からの恵みである「土」をなるべく人の手を加えない形で使うことを大事にする作家。土の味わいを大切にするべく、原土や自ら掘った土から三島・粉引・灰釉の器を作られています。
原土は不純物・可塑性・効率の点でデメリットもある中、毎日手にとってもらえる軽くて使いやすい「料理を盛るための」器を目指して相反する二極の理想を叶えるべく、日々自らに負荷をかけます。
曰く、「器の成形は原土と言えど、使いやすい重さや丈夫さを考えて作っています。器は観賞用ではなく使って頂きたい。見た目はもちろん、使いやすさも追求して作っています。」
FOOD FOR THOUGHT(フードフォーソート)では、三島、粉引等が大人気。
井上 茂 略歴
1968年 愛知県生まれ
2010年 常滑市にて独学で作陶開始
2016年 独立開窯
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