「小宮崇 夏の白」8/10(土)-8/13(火)@上原店で開催!
8/10(土)-8/13(火)、FOOD FOR THOUGHT上原店では、ガラス作家・小宮崇さんの当店初の個展を開催いたします。初日は小宮さんも在店!
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いよいよ夏本番の8月、ガラスの器が一番輝く季節です!
新たなガラスの世界を独自の視点で切り拓く小宮崇さんの特別な"白"の世界。
「珈琲展」では作品完売!注目度の高まる人気作家、念願の当店初の個展を開催します!
今年の企画展「珈琲展」にて、FFTの展示に初参加いただいた小宮崇さん。お客様から熱い視線を注がれていた氏の代表作のひとつである“白のうつわ”シリーズは、グレーの素地の表面に雪のように白いガラスの粉を溶着させることにより生まれる優しいニュアンスカラーと、やわらかく光を内包する独特の質感が特徴。器の外側にはサンドブラスト加工が施されており、しっとりとシルキーな肌触りです。全ての作品の素地は、ご自身の工房で溶かしているオリジナルカラーのグレー。白のうつわシリーズの端材などをリサイクルして生み出されており、味わい深くやわらかな色合いが魅力的です。
透明なガラスは着色により、はっきりと輪郭を持ちます。そして色によって際立つ優美なプロポーション。シンプルな線で構成された造形だからこそ、そのしなやかな曲線のラインやバランスの取れた美しい比率が際立ちます。そこには、生活の中で必要なものとはなにかを常に問い、丁寧に選び取ったことで見えてきた“普遍的な美の価値観”が核に宿っていると感じます。過度に主張することなく、載せるものをおおらかに受け止めてくれる小宮さんのうつわは、日々の暮らしのよきパートナーとなってくれます!
制作技法について少しご紹介すると、“白のうつわ”シリーズは、前述したように不透明の白いガラスで表面を覆うため、吹き上げる際の空気の形を見ることができません。厚みや大きさなどを感覚で調節しながらの作業は、素材に向き合い続けた経験があってこそのなせる技。一方でオリジナルの金型を使用したアイテムは、水面のようなテクスチャーの元になる金型のサイズや形状により、吹き込むガラスの肉まわりや吹き込み方にも細かい調整が必要となります。完成した時に使いやすいようなガラスの厚みになるように、手早く効率よく成形するのが難しいポイント。宙吹きの柔らかな形と、金属型に吹き込んで制作したシャープな形。同じ吹きガラスの技法でもプロセスの違いで全く異なった素材の魅力が表出してます。
さらに小宮さんは非常に軽やかに、熱や重力、遠心力といった自然の力と的確なコニュニケーションをとりながら、次々と美しい形を生み出しています。どのアイテムも本当にバランスが良く、毎日手に取る人のことがじっくりと考えられています。たゆまぬ努力の跡を使い手に感じさせないほどその佇まいは自然でありながら、細部にまで作り手のこだわりが詰まっているのです。
本展にはボウルや浅鉢、片口やぐいのみ、そして企画展「珈琲展」では完売となったグラスやゴブレットなど、夏のテーブルで大活躍間違いなしのアイテムが届きます! また、お求めの方が多い中国茶器・茶具も。茶杯や蓋碗など、作家もので自分に合った道具を揃えられる機会はとても貴重です。この機会をお見逃しなく。
煌めく日差しを受け止め、踊るように軽やかなガラスたち。
上原店の藍墨色に映える爽やかな「夏の白」を、ぜひご覧ください。
初日の8/10(土)は小宮さんご本人も在店!
皆さまのお運び、心よりお待ちしております。(Ohki)
作家略歴
1985年 埼玉県出身
2009-2017 新島ガラスアートセンター勤務
2020-2023 富山ガラス工房勤務
2023 独立、富山県にガラス工房築炉
「小宮崇 夏の白」
FOOD FOR THOUGHT 上原店
8/10(土)-13(火)
OPEN 11:00~18:00
*初日作家在店