「境田亜希展」7/16(土)~7/19(火)@上原店で開催！

当店ディレクターの渡辺有子が、プライベートで日々愛用している境田さんの作品、念願かなって初個展の運びとなりました。

境田亜希さんのガラス作品は、ガラスという硬質な素材でありながら「柔らかさ」を感じます。どこか丸みを帯びていて手に優しく吸い付く無理のないガラスの造形は有機的な可愛らしさを持っていますが、プリミティブな大らかさではなく、作家の手によって繊細にコントロールされた美しさがあります。

陽があたるとモールに光が反射する「はなかげ」シリーズは「季節や時間などその時々に生まれる影も美しい一つの要素として楽しんでほしい。」との境田さんの想いがつまった作品です。朝の光、夕方の光、夜のライトの灯りと時間帯によって変わる影はテーブルに花が咲いたようです！

周りの光の変化によって多彩な表情を魅せる境田さんの作品はボトムに色の溜まりが作られていて、この色のグラデーションは影にも反映されます。ガラスの持つ透過という特徴の楽しさ、美しさ、面白さを存分に味わってください。

見た目の美しさと並行して、使いやすさ/手取りの面で驚いたことは、境田さんは皿や花器は仕上げの際に「縁巻き」という技法で縁の部分に細くガラスを巻きつけているということです。これによって縁の薄い部分が補強して割れにくく、さらに皿は縁が薄すぎると使いづらさに繋がってしまうという理由から一点一点縁巻きをしているそう。逆にグラスは口当たりの良さにこだわり縁巻きはせずに薄く縁を仕上げています。使い手に対する境田さんの誠実さを感じました。

今展では普段は制作されないという、大きなサイズの器、花器も届きます。