Article: 「高橋禎彦 トランクショウ」4/12(土)-4/13(日)上原店にて開催!

「高橋禎彦 トランクショウ」4/12(土)-4/13(日)上原店にて開催!
FOOD FOR THOUGHT(フードフォーソート)上原店では4月12日(土)と13日(日)の2日間、 ガラス作家・高橋禎彦さんのトランクショウを開催いたします!
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日本の現代ガラスの展開のひとつの契機として、1960年代にアメリカで発足したスタジオグラス・ムーブメントが挙げられます。ガラスの製造は工場で行うものと思われていた当時、個人工房(studio)に設置できる小型溶解炉が開発されたことで他のマテリアル同様、個人作家が構想から完成に至る工程を一貫して行うことができるようになりました。
その芸術運動は、ヨーロッパ諸国、オーストラリア、日本へと世界規模で広がり、その後各国の大学教育の中にも専攻課程が設立されていきます。国内のスタジオグラス草創期にガラスと出会い、その後日本のガラス界を牽引し続けているのが高橋禎彦さん。氏の作品は世界中の美術館に所蔵され高い評価を受けています。
ソリッドカラーの表現やアート作品のイメージも強い高橋禎彦さんですが、今回のトランクショウに向けてお願いしたのはテーブルウェア。特に注目していただきたいのはメインビジュアルにも登場している“コップ”です。
吹きガラスの名手である高橋さん、息を吹き込むことで膨らむガラスのダイナミズムを大切にしながらも巧みな技で的確にコントロールされた作品は、使い心地のバランスが抜群。口当たりや手触りのよさといった質感の面から、飲む時の角度や透明感、ウェイトバランスといった機能的なポイントに至るまで、まさに探し求めていたもの!と皆さん次々と虜に。毎日の暮らしで使うものだからこそ心地いいものを選びたい、というリピーターのお客様が多いのも頷けます。
氏の作品に一貫して言えるのは、ガラスが生き生きして見えるということ。遠心力や重力といった原理的な力をうまく使うことで、素材に負担をかけずフレッシュな状態を保ちながら造形することができます。熔けたガラスとまるでセッションするように軽やかに制作される高橋さん。初夏に向けて揃えたい、瑞々しいガラスの表情をぜひ上原店でご覧ください。皆様のお運びを、スタッフ一同心よりお待ちしております。(Haruna)
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高橋禎彦 略歴
1958年、東京都生まれ。1980年、多摩美術大学美術学部デザイン学科立体デザイン専攻プロダクトデザイン専修クラフトデザインコースを卒業。同大学の立体デザイン専攻研究副手を経た後、1982年〜1984年、グラスハウスアムヴァサートゥルム工房アシスタント(ライヘンバッハ,ドイツ)でガラス制作の研鑽を積む。1985年、相模原市に工房を開設。2022年3月末まで多摩美術大学教授を務める。
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「高橋禎彦 トランクショー」
2025年4月12日(土) - 4月13日(日)
11:00-18:00 (終日予約不要)
FOOD FOR THOUGHT 上原店
〒151-0064
渋谷区上原2-33-4 1B
03-6416-8294