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38 蓋物 (塔)

Sale price$11,051.00 TWD

途方もない手間と時間がかかる「鋳造」という技法で制作されている熊谷さん。
今展では祈りをテーマに「かみさま」をメインに制作いただきました。

「かみさま」は特定の宗教や信仰に基づいたものではありません。多様な要素がミックスされていることで、国籍や信仰に関わらずどんな人が見ても安心感を覚えるような懐の深さがあります。愛らしく感じたり、少しおかしみを感じたりと、見る側が自由に捉えて良いのです。

素材自体も、そして陶土、金属など異素材の物がミックスしてひとつになっています。「異なるものたちが仲良くひとつの形になっていることに意味があるんです」と熊谷さん。そのお話を聞くことで、このかみさまが平和の象徴のようにも感じます。

少数ですが今回は蓋物も届けてくださいました。熊谷さんの特徴でもある出土したかのような落ち着いたマットなガラスの表情。中に入れたものの形と色がじんわりとガラスに影響して、透明でツルりとしたガラスとは違った朧げに見えるそれらがノスタルジックでとても美しいです。蓋のつまみ部分に2cmほどの鳥がいます。全体は淡いピンク色、その中に溶けた黄緑や青が踊っているようで静かな中に明るい雰囲気も感じる作品です。

作品は表面に施された土の影響で、仄暗い場所では土器の様相に。反対に光が逆光で当たる場所では眠っていた色が爆発するように輝きます。

作家自身がもちろんある程度意図的に作り出す色のマジックですが、最終的には熱とガラスの戦いの痕が偶発的にこの美しいカラーを作り出します。

作品は全てが一点物。形も色も二度と同じ個体には出会えません。

高さ : 約 13cm / 幅 : 約 6cm 
作家作品のため、釉薬、色、サイズに個体差があります。

*ガラスを異素材である土や金属等と一緒に鋳造しているため、土の剥離、浅いヒビ等が生じることがあります。

*返品・返金は一切お受けできません。ご購入の際は、ご理解頂きますようお願い致します。

 


 

熊谷峻 略歴

1983年秋田県生まれ
2006年秋田でガラスを学ぶ
2012年富山で制作活動をする
2017年秋田に活動拠点を戻す