有永浩太 / Kota Arinaga
能登島で制作をされているガラス作家の有永浩太さん。
有永さんの作品は、ガラスは液体なんだという事実を見るものに教えてくれます。彼が生み出す造形は、オーガニックで優しくて全く無理がなくて、全てが円運動のフローの中から生まれて来た必然性を感じます。無理やり形を整えるというより、ガラスがひとりでにその形に収まったような、ガラスが喜んでいるような、そんな感じをどの作品からも受け取ることができます。有永さんは、ガラスに命を吹き込む巧者です。
シグネチャーの"gaze"シリーズは、制作方法に驚愕し、美しさにため息が出る出色の作品群です。これからアーティストとしての評価もどんどん高まっていくであろう注目の作家です。
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有永浩太 略歴
1978 大阪府堺市生まれ
1998 フラウエナウ・サマーアカデミー(ドイツ)短期留学
2001 倉敷芸術科学大学芸術学部工芸学科ガラス工芸コース
2001-2003 四季の里ガラス工房(福島県)スタッフ
2004-2009 新島ガラスアートセンター(東京都)スタッフ
2009-2011 能登島を拠点にフリーの作家として活動
2011-2016 金沢卯辰山工芸工房 ガラス工房専門員
2017 能登島に自宅工房 kotaglass 設立