「岩田哲宏 展」2/12(土) ~ 2/15(火) 上原店で開催です

FOOD FOR THOUGHT(フードフォーソート)上原店では、来たる2022年2/12(土)~2/15(火)、陶芸家・岩田哲宏さんの当店初個展を開催致します。

2021年の企画展「子どもの器展」からお取り扱いが始まった比較的新しい作り手ですが、すでにお問い合わせを多く頂きます。

岩田さんは1981年鳥取県生まれ。彼の真骨頂と言えば、陶芸家・伊藤環さんに師事して磨きをかけた確かな轆轤のスキルと、自身が持つ三次元の構成力です。

岩田さんの作品を並べて塊で見ると、私はイギリスでブルータリズム建築に初めて触れた時の感覚を思い出します。まるで作品ひとつひとつがモジュラーの一要素となり、それらが明快な形で組み合わされてひとつの建築作品となり作家のステートメントをごく短く語っているような感覚です。

陶芸作品でこの感覚にさせられたのは初めてで、スマートで意思の強い作り手だ、と確信しました。

パッと見ると画一的で工業製品のように見える岩田さんの作品達ですが、よく見るとラフに残された強い手仕事の跡と、エッジィかつ恣意的な意匠がふんだんに盛り込まれています。丸さと硬さのバランスが、モダンでアーキテクチュアルでファッショナブル。作品を見れば見るほど、柔軟で貪欲な作家の頭の中が見えてくるようで、楽しい気持ちにさせられます。

高専〜大学時代は建築を専攻しておられた岩田さん当時はボリュームを連続させたり、回転させたりずらしたりしながら空間を考えていました。そのため、プリミティブなもの、またはそれを組み合わせることが多いです」、やはり陶芸をアーキテクチュアルに捉えているよう。

幼少期は海と山に囲まれた自然が多い土地で暮らしましたが、海に浮かぶ長い直方体の防波堤や、水道局の円柱のタンクなど巨大な人工物が目立つ場所でした。そんな人工物に当たる光や落ちる影から、移ろう光の変化を感じていたこともあり、大好きなその感覚を作品に取り入れようとしています。」と光と影への敏感な感覚も持ち合わせる作家でもあります。特に岩田さんのように白にこだわりを持つ作家には陰影への感度は大切です。影が落ちないと白い部分は存在すらませんし、影の部分にしか光の色は付かないから、暗部への意識の高さがなければ白の作品は「ただの白い器」で終わります。

さて、岩田さんは以前から作品作りにおいて「工業製品への憧れ」を口にされていました。

工業製品特有の個性に惹かれるのだそうで、とくに古いものに多いですが、量産品の中にヒューマンエラーがあるもの、製造過程で起こる小さな歪みや亀裂などを見つけると迷わず手に取ってしまうとか。

「今の量産品は、画一的で無個性であると思います。それが悪いとは思わないのですが、もう少し作り手が浮かぶ量産品があってもいいのではないか?と思っています。かといって、力が強すぎる器ですとデイリーだと少し疲れてしまう気がするので、使い手との程よい距離感を目指しています。」

岩田さんの目指す表現は”量産品然としていながらも、人の手や作り手の意図、動きがみえるもの”。現代の工業製品へのアンチテーゼと昔の工業製品への憧憬の交錯が、今日も作家を表現に駆り立てています。

詰まるところ人間味に溢れた岩田さんの作品達。作家の日々の戦いの痕は、作品の細部に現れています。ぜひ店頭でお手に取って、コンテクストまで感じ取って頂けたら幸いです。

とっても楽しい展示になるはずです。岩田さんも在廊予定。作品のことをたくさん聞いてみてくださいね。

不安定な情勢ですが、感染症対策には最新の注意を払いつつ、スタッフ一同皆さまのお越しをお待ちしております!

FOOD FOR THOUGHT 代表 五十嵐 隆裕 

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「岩田哲宏 展」
FOOD FOR THOUGHT 上原店
2/12(土) ~ 2/15(火)
OPEN 11:00~18:00
初日13時まで予約制(受付終了済)。
以降は予約不要でどなたでもお入り頂けます。

FOOD FOR THOUGHT / フードフォーソート上原店
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1月 30, 2022 — FOOD FOR THOUGHTフードフォーソート