市川岳人個展「空気の輪郭2」12/9(土)-12/12(火) 上原店にて開催！

12/9(土)-12/12(火)FOOD FOR THOUGHT上原店で

木工作家・市川岳人さんの個展「空気の輪郭2」を開催

初日12:30まで予約制 / 以降ご予約不要

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市川岳人さんの個展はFFTでは二度目となります。昨年行われた第一回では、たくさんのお客さまが感動して、一目惚れして、「何に使おう・どこに置こう」と思いを巡らせていた姿が印象的でした。

タイトル「空気の輪郭」は、私店主が市川さんの工房を訪ね実際に材を挽く姿を見て素直にこぼれた言葉から名付けたもの。これ以外に思いつきません。

「空気も一緒に挽いてるんですね」と言ったと思います。

おおよそ素人には完成図が予想もできない大きな乾燥材の塊をパッと見て、材の芯を捉えて、頭の中に成果物の完成図を描く市川さん。材の欠損をそのまま活かして美しい作品を作り上げます。

材の大部分が「無い」のに「ある」かのように鑿を止めず、そのまま空気も一緒に挽く姿に驚きました。ご本人はあまり意識していないと思いますが、材が欠けた箇所の空気も含めて作品のうち。はたから見ていた私には「無い」ことで「ある」ことの重みが強調されて、そこだけ異常にシャープネスが高いように「空気の輪郭」が見えて来ました。（←観念的すぎてなかなか言葉では伝わらないと思いますので、ここはぜひ作品を見てください）

「あぁ、言われてみるとそうですかね〜」と飄々と穏やかな市川さん。

 きっと市川さんは、どんなに難しい材を前にしても手の速さを変えず、自分のペースで木も空気も同じメンタリティで挽き続ける。そしてその的確な仕事の積み重ねによって、さらに仕事の精度が上がっているのだろうと思いました。

もうひとつ、造形的に市川さんの作品で私が驚いたのは「首」の攻め方です。前述したように、節があり欠けがあるどうみても脆弱な材も、頭を大胆に取って首の部分をこれでもかと怖いくらいに攻める。

この種の作品で首が太いのは野暮ですから、なるべく細く攻めるのはアーティストとして当然だけど、ここまで太さと細さのプロポーショナルなギャップを強く付けるところに市川作品が塊で放つ独特のオーラというか緊張感の答えがある気がします。この姿勢はどんな小品でも大作でも変わりません。

作家ご本人の穏やかな一面と勝負師的な一面。美しい作品たち、そしてすごい写真の腕前（Instagram見てください）。この方は只者ではないな、と私は人としても興味があります。 

”材なり”の制作方法ですから、今回も自由に制作して頂いています。定番の花器や飾台、リング/メガネスタンドなど、実用はもちろんですが、テーブルやインテリアにディスプレイするステートメントピースとしても当店のお客様にお勧めしたいです。

一つだけFFTからのリクエストで、ケーキや焼き菓子に日常使いできる高杯（コンポート皿）を作って頂いています。高杯もとんでもない完成度。特にお菓子を作る方にぜひ見て欲しいと思います。

市川さんの作品は、ぜひ複数個を組み合わせて置いてみてください。作品の周りに空気の輪郭が現れて、場そのものの空気が変わる感覚。暮らしに採り入れると、様々な”気づき”を与えてくれると思います。まさしくFOOD FOR THOUGHTを体現する作品達です。

個人的にもたくさんの方に見て欲しい個展です。どうぞご期待ください。

FOOD FOR THOUGHT 代表　五十嵐 隆裕  

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市川岳人「空気の輪郭2」
FOOD FOR THOUGHT 上原店
12/9(土)-12/12(火)
OPEN 11:00~18:00

初日13:00まで予約制

以降ご予約不要

予約は当店予約チケット受付サイト(https://foodforthoughtshop.net/)にて12/2(土)22:00からスタート。

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